こんなお悩みにお答えします。

みなさんこんにちは!現在農学部4年生のどら(@Doradora_blog)です!
このブログでは現役農学部生である私が、「農学部の学生は農家になるのか?」について解説します!
農学部の人は農家になる人が多い。そんなイメージを持ってはいませんか?

自分も何回か「農家さんになるの?」と聞かれたことがあります(笑)
実はそれ、大きな誤解です!!
農学部を卒業して農家さんになる学生はほとんどいません!!
そこでこのブログでは、
「なぜ農学部の学生は農家にならないのか」
「農家になるのはどんな学校に通っているのか」
について解説していきます。
Contents
農学部の学生は農家になるのか?
結論から言うと、農学部を卒業して農家になる人は非常に少ないです。
以下の資料は平成24年度のものと少し古めですが、農学部から農家になる人は5%もいないことが分かります。
出典:農林水産省 担い手の育成・確保について
ここから、「なぜ農学部の学生は農家にならないのか」「農家になるのはどんな学校に通っているのか」について解説していきます。
農学部の学生が農家にならない理由は?
主に以下の理由が考えられます。
①農学部の学習内容は農家になる人向けのものではないから
②農学部には農業に関係ない学問も多いから
農学部の学習内容は農家になる人向けのものではない
一つ目の理由が、農学部の学習内容は農家になる人向けのものではないからです。
例えば、農業に関連する「イネ」の研究をするとします。
農家になるためには「どの時期に種を植えるのか」「どんな場所で栽培するのか」「農機はどう使うのか」を学必要があります。
しかし、農学部での学習は「遺伝」や「機能性成分」のことを学びます。
このように、実際に農家になるために必要な力と農学部での学習には解離があるので、農家になる人は少ないんです。

ただし、フィールド研究する人の中には、農家になる人もいます。
農学部で学べることについては、以下の記事で詳しく解説しています!
▶︎農学部で学べることは何?よくある就職先は?【現役農学部生が語る】
農学部には農業に関係ない学問も多い
次に、農学部には農業に関係ない学部も多いことも理由です。
農学部で農業に関連するのは植物系や畜産系、水産系です。
しかし、農学部には分子生物学や栄養学、食品化学といった学問もあります。
分子生物学や食品の学習は直接農業と関連しないので、必然的に農家になるという選択肢がなくなるんですね。
まとめると、農学部の中でも農業に関連しない学生も多いので、農家になる人は少なくなります。
農家になる学生はどこにいるの?
農家になる学生は、農業大学校に通っていた方が多いです。
農業大学校では、農学部と違って実践的な農業の方法を学びます。
農学部のように、農業の技術を進化させる遺伝などではなく、実際の農業生産に関わる栽培などを行います。
そのため、農家になる人や、農業法人に就職する人がものすごく多いです。
上と同じ画像ですが、学生の50%ほどが農家になるんです。
出典:農林水産省 担い手の育成・確保について
もし、遺伝などではなく農業の栽培や実践的な方法を学びたいのであれば、農学部ではなく農業大学校といった選択肢も考えてみてください。
農学部の学生は何になるの?
それでは農学部の学生は何になるのでしょうか?
それは、広すぎて言い切れません!
もちろん、農学部の学生は食品メーカーや化学メーカー、製薬メーカーに務める傾向にあります。
しかし、それ以外にも肥料の会社や種を作る種苗会社、農業系の公務員など就職先は非常に多岐に渡ります。
農学部の就職先については以下の記事で解説しているので、是非参考にしてください!
▶︎農学部で学べることは何?よくある就職先は?【現役農学部生が語る】
結論、農学部の学生はほとんど農家にならない!
ここまで書いてきたことをまとめると、農学部から農家になる学生はほとんどいないということです。
主な理由は
①農学部で学べることは実践的な農業ではないこと
②農業とは関連しない専攻も農学部にはたくさんあること
の2つです。
「農学部は農家になるための学部ではない」ということを是非覚えておいてください!
ここまで読んでいただきありがとうございました!!
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