✔️各学部の向き不向きを知りたい
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こんにちは!農学部生のどらです!
このブログでは、現役農学部生である私が
農学部と理学部生物学科の違い
について解説します!
確かに、私も入学前に農学部と理学部生物学科のどちらにするか非常に迷っていました。
しかし、実際に入学してみると農学部と理学部生物学科では多くの違いがありました。
そこで、この記事では農学部と理学部生物学科の違いについて解説します。

入学後にギャップを感じないよう、各学部の違いを知ってくれたら嬉しいです!
Contents
農学部と理学部生物学科の違い
農学部と理学部生物学科の最大の違いは研究目的の違いです。
理学部が自然現象を解明することが目的なのに対し、農学部は科学を使用して人類の生活を向上させることを目的とするんです。
ここから、農学部と理学部生物学科の特徴について詳しく解説していきます。
農学部の特徴
農学部は科学的知見を活かし、「食糧や健康、環境をより良くしよう」という学部です。
以下に農学の理念を示します。
(農学の理念) 農学の理念は、地球という生態系の中で、環境を保全し、食料や生物資材の生産を基盤とする包括的な科学技術および文化を発展させ、人類の生存と福祉に貢献することである。
この理念をまとめると以下のようになります。
農学=人類の生存と福祉に貢献する目的
つまり、人類への貢献のツールとして「科学」を使用
人類への貢献を目的とするため、研究対象が農業や食品であることが多いです。
例えば、イネやトマト・ヨーグルトに使用される乳酸菌などです。
また、食品の機能性やビタミンなどの研究をすることもあります。
以上のように、農業や食品という人間生活に関わる研究をするのが農学部の特徴です。
理学部生物学科の特徴
農学部が人間生活への貢献を目的とするのに対し、理学部の研究目的は「生命現象の理解」です。
以下に理学の理念を示します。
理学は、自然界の普遍的真理を解明することを目指し、自然界に働く法則や基本原理を探求する純粋科学である。
この理念をまとめると以下の形になります。
理学=未知の問題を解決する純粋な科学
つまり、人類への貢献より自然現象の解明を目的とする
そのため、研究対象はモデル生物であることが多いです。
モデル生物とは生物学において、普遍的な生命現象の研究に用いられる生物のことです。
代表的なモデル生物としては、単細胞生物では大腸菌、酵母、多細胞生物ではショウジョウバエ、線虫、ゼブラフィッシュ、マウス、植物ではシロイヌナズナなどがあります。
出典:研究.net
農学部と違って生命現象の解明を目的とするため、進化や生物の代謝などより基礎的な生物学を深く学ぶことができます。

大まかには理学部=基礎研究、農学部=応用研究と考えて大丈夫です!
農学部・理学部に向く人の特徴
農学部に向く人、理学部生物学科に向く人の特徴は以下の通りです。
・何かの役に立つ研究をしたい人
・就職の良さを重視したい人
・生物学を深く学びたい人
・生命現象を突き詰めたい人
それぞれの詳細について以下で解説します。
農学部に向く人
「何かの役に立つ研究をしたい」という方は農学部の方が向いています。
なぜなら、農学部の研究は農家さんや人類が抱える問題を解決するために行われるからです。
例えば、イネの収量を増加させるA遺伝子という遺伝子があったとします。
そんな時、理学部の研究では「A遺伝子を発見したい!」という目的で研究が行われます。
それに対し、農学部の研究では「A遺伝子が発見された!どうすれば効率的に活用できるだろう?」といった感じで研究がなされます。
このように、何かの役に立っていると感じる応用研究がしたい人は農学部がお勧めです。
なぜなら、食や農業について扱う企業に有利になるからです。

主に食品系企業で有利に働くといえます!
理学部生物学科に向く人
理学部生物学科に向くのは「生物学を深く学びたい人」「生命現象を突き詰めたい人」です。
理由は、理学部の方が生物学そのものを学べるからです。
そのため、人類にとって即効性や効果の高い研究が行われます。

農学部では「その研究なんの役に立つの?」が重要視されます
一方、理学部の生物学科の目的は科学現象の解明です。
そのため「進化の原理」などすぐには役立たないけど、生物の不思議を解明するような研究ができます。
という方は理学部生物学科の方が、目的に沿った学びができるはずです。
まとめ:農学部と理学部生物の違い
以上の内容をまとめると以下のようになります。
農学部→科学で人類の生活を向上させる目的→応用研究
以上のように、農学部と理学部生物学科では研究目的が違います。
また、扱う生物も違います。
そのため、
自分は何かの役に立ちたいのか?
それとも生命現象を突き詰めたいのか?
といったことを考えておくと、良い学部選択ができますよ!

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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