こんな方向けの記事
・大学受験を前に、理科の科目選択を控えている
・生物選択にすると後悔するという声を聞いて不安
・生物と物理どちらを選択すべきか悩んでいる

こんにちは。現役農学部生のどらです。
このブログでは、現役大学生で「生物選択」で受験をした私が「生物選択にして後悔する人がいる理由」について解説していきます。
理科の科目選択って非常に悩みますよね。
特に「生物はやめておいたほうがいい」「生物選択は後悔する」という声があるので、生物選択をためらっている方もいらっしゃると思います。
確かに、生物選択にして後悔してしまう人がいるのは事実です。
しかし、物理よりも生物を選んだ選んだ方が良い人もいます。
そこで、このブログでは「生物選択にして後悔する理由」「逆に、生物選択が向いている人の特徴」の2点について解説していきます。

生物選択のネガティブな側面も知った上で、後悔しない科目選択をしていただけたら嬉しいです!
この記事の結論
・生物選択で後悔する理由は「受験できる学部の選択肢が狭まる」「暗記が多い」こと
・生物選択が向くのは「志望学部がはっきりしている」「生物が好き」な人
・生物選択が受験に不利になるわけではない
Contents
生物選択にして後悔する人がいる理由
学生が生物を選択して後悔する理由として考えられる理由は以下の2つです。
- 生物選択で後悔する人がいる理由
- ①生物選択では受けられない学部があり、学部の選択肢が狭まるから
②生物選択は物理に比べて暗記が多く、知識の詰め込みが必要だから
ここから、それぞれの理由について詳しく解説していきます。
①生物選択では受けられない学部があるから

生物選択を後悔する人がいる理由の1つ目は、生物選択では受けられない学部があり、学部の選択肢が狭まるからです。
具体的には、国立大学の工学部や理工学部、一部の薬学部が受験できなくなります。
例を以下に示します。
- 受験に化学・物理が必須な学部と大学
- ・工学部
・理工学部
・一部の薬学部(東北大学薬学部など)
・一部の医学部(佐賀大学医学部など)

2020年度の全理系学生のうち工学系の学生が4,5割を占めると考えると、かなり選択肢が狭まると言えますよね。(参考:高等教育機関の学生の状況)
逆に、生物でも受けられる学部は以下の通りです。
- 生物でも受けられる学部
- ・理学部
・農学部
・多くの薬学部
・多くの医学部
・工学部のバイオ系の一部

人の身体や食べ物など、生物を扱う学部であると言えます。
科目選択を控えている人の中には、まだ「どの学部に進学したいか」が決まり切っていない方もいるでしょう。
その状態で生物を選択してしまうと工学部や理工学部に進学する選択肢が絶たれてしまいます。
そのため、学部選びに悩んでいる方が生物を選択するのは少しリスクがあると言えます。
少し脱線しますが、受験科目や受験情報は学部・大学選びに関わるので、早めに確認しておくのが吉です◎
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②生物は物理に比べて暗記が多くなり、知識の詰め込みが必要だから
生物は物理に比べて圧倒的に暗記量が必要なことも大きな理由です。
物理は公式を応用し計算して問題を解く場合が多いため、暗記すべき事項は計算の公式や一般的な物理法則などと少ないです。
しかし、生物では「代謝」「遺伝」「免疫」「植物・動物の違い」「多様性」などといった広い範囲を学びます。
この暗記量がひたすらに多いのです。

模試で知らない知識が出て、何もかけなかったときの絶望といったら…
暗記が苦手な人にとって生物の知識の暗記は非常に辛いものとなるため、後悔してしまうのです。
生物が向いている人の特徴
ここまでは生物選択にはリスクが伴うことをお伝えしました。
しかし、人によっては物理選択よりも生物選択の方が受験や大学入学後に有利になることがあります。
そのような人の特徴は以下の通りです。
②生物を勉強していて楽しい

全員が物理選択すべきというわけではないんです!
ここから、それぞれの理由について解説していきます。
①行きたい学部が決まっていて、生物が必要と決まっている
生物選択が向いているのは行きたい学部がはっきりと決まっている人です。
特に、理学部の生物系、薬学部や医学部、農学部など生物の知識が必要な学部の受験が確定している場合は生物選択がおすすめです。
その理由は、大学での授業を受けるにあたって高校生物の知識があると非常に有利だからです。
大学では高校までに比べてより専門的な授業が展開されていきます。
例えば、理学部の生物系であれば進化や細胞の働きなど、医学系であれば免疫や代謝などについてより深く学びます。

私が所属する農学部では、植物の光合成、遺伝、動物の免疫などを学びました。
この専門的な授業は「高校生物の知識が前提」となって行われます。
そのため、高校生物を履修することで大学の授業内容の基礎が身につくため有利と言えます。

そうすると物理選択の人は授業についていけなくない?

物理選択者向けに高校生物の復習のような授業があるので基本的には心配いりません。しかし、週1、2時間の講義で高校生物を補おうとするので授業は非常に早いです。
②生物を勉強していて楽しい
また、生物を勉強していて楽しいと感じる人は生物選択に向いています。
なぜなら、生物選択のネックである「暗記量が多い」という問題も、楽しければ気にならないからです。

筆者自身も、生物の免疫機構や光合成のことなど楽しく勉強できたので暗記は苦ではありませんでした。
好きこそ物の上手なれですので、生物が好きで生物系の学部を目指しているのであれば生物選択が向いているでしょう。

生物選択は受験で不利と聞くこともあるんだけど…

必ずしも不利になるわけではありません。物理は高得点が狙いやすいが低得点になるリスクがあるという特徴があり、生物は満点は狙いにくいが点数は安定するという特徴があるからです。
生物は問題の種類が幅広く、独立しているため「1つミスしたら全部0点になる」という連鎖的ミスが少なくなります。
また、計算ミスといったケアレスミスをする危険も少ないです。

逆に物理だと、1つ計算をミスしたらその後の問題も全て間違えるという大事故が起こりかねません。
以上のことから、生物選択だから受験で不利になるということは少ないので、生物の勉強が楽しいと感じる人は生物受験に向いていると言えるでしょう。
まとめ:生物選択で後悔する人がいる理由![]()
まとめになりますが、生物選択をして後悔している学生がいるのは事実です。
そして、その理由は「進路が狭まること」「暗記量が多いこと」の2つです。
しかし、必ずしも生物選択が悪いわけではなく「生物が好き」で「生物系の学部への進学を決めている」人にとっては有利な選択と言えます。

事実、筆者自身は生物選択にしたことを全く後悔していません
生物選択にはメリット・デメリットがあるので現在の自分の進路希望、得意教科と相談して後悔のない科目選択をしていただけたら嬉しいです。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
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